2021/06/06 21:20

量産品は輸入した海外の蜂蜜を混合してあります。

中には、水飴で伸ばしてあるものすらあります。

一方で国産の単一花から採れるはちみつは、その花によって味や香りがとても変化に富んでいます。

一匹のミツバチが一生をかけてあつめるはちみつの量は、なんとティースプーン1杯ほど。 近年ではミツバチが謎の失踪をしてしまったり、残念ながら採取できる量がどんどん減ってきています。 いまや大変貴重になった国産のはちみつですが、ミツバチは時期によって単一の花から蜜をあつめる性質があり、花によってはちみつの色や形状がちがうため、おおまかに分類することができます。

●色の濃さ

色の薄いものほどミネラルは少なめで、食材の色や味を生かしたい時、調味料として使う場合はこちらの方が向いています。 色が濃くなるにしたがって含まれるミネラルは多めになります。胃もたれや胃痛、喉が痛い時に有用性をもとめるのでしたら、色が濃いものが適しています。 また、味や香りも多少のくせがあり、個性的です。

●形状

さらさらと液体状のはちみつはブドウ糖と花粉が少なめです。お酒を飲むときや血糖値が気になるときは、こちらを選ぶとよいでしょう。 粘度があがるほどブドウ糖、花粉ともに多めになり、冬期になるとより結晶しやすい特徴があります。

朝、すばやくエネルギーチャージをしたい場合にはこちらを選ぶとよいでしょう。

はちみつのことを知って、上手に使いこなせるようになると素敵ですね。


当店でご紹介している山桜蜂蜜は、

ブドウ糖が多めで、色と粘度は中間ですので、どんな食材にもよく合います。

春爛漫に咲く桜の幸せな香りを、ひとさじのはちみつで味わっていただきたいです。


(参考文献:木村幸子 著『毎日がしあわせになる はちみつ生活』主婦の友インフォス 2017年)